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メンヘラとはメンタルヘルス不全によって心理思考が独自的すぎる者たちを指し示すネットスラング。で、境界性人格障害と摂食障害を併発するメンヘラ女が、が恋と人生について痛い書き方をしつつ……案外、まともなこと書いてるかもしれないブログ。
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メンヘラのこだわり

2016年8月20日土曜日 こだわり メンヘラ

 メンヘラが常にこだわっているほんのささやかなことなど世間ではどうでもいいのだろう。どうでもいいことに心血注ぐから「こだわり」といわれてしまうのだろう。でも、他人にとってどうでもいいから本人もどうでもいい、とできるくらいならそれはそもそも「こだわり」じゃない。
こだわりたいんじゃない、どーしても引っ掛かってしまう、そういうものだろう。それがきっとライフワークとか人生のテーマとかその人にしか歩けない道ってものなのだろう。

 ちょっと違うかなと思いつつ分かり合える部分のうわべだけわかりあって、「そーだよね、そーだよね」って仲良しこよしも悪くないけどね、それじゃ先に進めない。心は満たされない。

「先ってどこよ?」って言う人、ハイさようなら。
「いいんじゃない、寂しいままで」って言う人、バイバイ。
っていわざるを得ないのだろう。
そうして極めて立てた境地が本当の「我」。
その人だけのものであり、かつ普遍的なもの。
それが「梵我一如」なのだろう。

 こんなふうに何も答えがわかっていないうちに先に答えを求めてしまってはいけないのだろう。だから、一番大事なことはどこにも書いていないのだろう。ケチして書かないわけじゃない。書けないだろうし、書いちゃいけないのだろう。


 昨日、望んでもいなかったのに、いきなり恋に落ちて自分でびっくりした‥今日そのわけがわかった。
メンヘラだけど案外……私の心はいつも開いている。いつでも誰でもどーぞ、ご自由にお入りください、って戸締りしないで開きっぱなし。基本的には誰でもwelcomeなんですよ、こう見えても。
 ただ別に入ってみても何もないですよ、って思ってた。そしてそれまで誰も入ってこなかった。せいぜい玄関先覗いておしまい。立ち話してさようなら。たいていは人は目もくれない、立ち止まりもしない。そんなものだから、ここで家を構えている必要もないだろう、ってここは環境が悪いからどこか家ごと引っ越そうと思ってた。
 ところがいきなりドア蹴破って土足でズカズカ上がりこまれたのよ。
ひえ?ぇ、そ、そ、そんな、とっ散らかしておりますが、何もございませんが、と声かける間もなく、彼は奥の物置や開かずの間までまっすぐ進んできた。開かずの間だって、開けないだけで鍵かけてないから、彼に開けられて、そりゃもうパンドラの箱みたいなもんスよ。
どろどろでぐずぐずでどうしようもないメンヘラがでろーんと出てきて、もう元の開かずの間に戻せない。押し戻せない。何もないと本人も思っていたのでこんなものが出てきて本人もびっくり。

腐ってるんだか生きてるんだかなんだかわからない物体に寄ってくるみんな物好きだなあ?って自分だけ棚に上がって傍観したい気もあるんだけど、そうもいかないでしょう。自分で片付けないことにはね。

 昔はね、浜辺に鯨の死体があがると近所の人はバケツ持って集まってくるんだって。で、解体して肉分け合って、鯨って捨てるところないから全部捌かれて跡形もなく無くなる、と。そうして持ち帰り食べた人の血となり肉となり、食用以外にも実用品となり私たちの文化生活を支えてくれたんだよね。クジラという形はなくなってもみんなの中で生きてる、みたいな感じ、ちょっといいかなあ。

 でも、私のでろ?んは食用にならないし、一応まだ生体反応あるんだよねー 生きてるうちの細切れは勘弁してください。

さて、それじゃあ大きいままどうしようか。腐ってる部分は切り取るしかないかなあ。あ、そうだ、私腐ってるところもきっと捨てたくないんだ。

「オレは腐ったみかんじゃねー」
ってのなんかあったね、昔。ドラマ見てないからどういう文脈かわからないけど。
腐ったみかんは食べられませんが、腐るってさ、要するにカビとかバクテリアとか繁殖して本体の部分が変質してしまった、ってことでしょ?カビとかバクテリアだって同じ生き物なのだから排除したくないのよ、基本的に。でも、そうは言っても、じゃあ共生できるか、っていうと、自分の生存と利害関係が生じてしまうと闘うしかない。
弱肉強食の世界だからしょうがない。せいぜい不必要な殺生はしない、と心がける程度。
賢い先人はカビと共に生きて、ペニシリンだとか、うまいチーズだとか、納豆だとか、文化を築いてきた。そんなふうに利用しようとは思わないけど、カビや細菌なんかのおかげで変質できた部分だって私の一部なんだからね、そう簡単には切り捨てられないよ。
だって、その方が良くなってるかもしれないじゃん。
腐ってる、といえば悪くなってるように聞こえるけど、
醸造とか発酵っていえばなんだか良くなってる響きがある。

だめだめ、言葉に惑わされちゃ。

要するに“変質”なんです。変質者じゃないですよ。“変質”。って断ると余計アヤしいか。
 何もかも見捨てることなく、(だって見捨てることはビョーキのせいで簡単にできることだから)生かす道を模索中なのですよ。

  そのためにはね、基本的に
「来る者は拒まず、去る者は見送る。」
でなくちゃいけないのかなあ、て思うんだけど、メンヘラの私は心が狭いからもういっぱいいっぱいです。で、ほら、堂々巡り。どーすりゃいいんだろうね。心に入れるってことと気に掛けるってことは別なのかもしれない。

 あ、そうそう、「こだわり」で思い出したよ。
かなり以前の話だけどね、NHKでカクテルの話か何かしていて、アナウンサーの女性が
「ではプロにピカピカにグラスを仕上げるコツを伝授してもらいましょう。」
といい、バーテンダーがグラスの洗い方・拭き方を説明した。乾き切らないうちに布で拭いて仕上げるのだという。
バーテンさんは、噛んで含めるように丁寧にわかりやすく教えてくれた。
説明が終わってアナウンサーが聞いた。
「これ、乾いてから拭いたらいけないんですか?」
私はたいていのことではこう思わないようにしてるけど、思わず思いましたね、
「あんた、バカぁ?」
いけないから説明してるんだろうよ、自分のやり方を通したいなら軽々しくプロにコツなんか聞くなよ。曇ったガラスで飲んでりゃいいじゃん。
プロは自分でコツコツ研究して、あるいは先輩に怒鳴られながら、あるいは先輩から盗みながらプロの技を身につけてきたんだよ、それを口先だけで軽々しく教われると思うなよ。
こんなにわかりやすく説明してくれるだけで有り難いことなのに、
それを「乾いてから拭いたら…」ってよくまあそういうこと言えるねえ。

…なんてことを書くとだよ、心優しい読者諸氏の中には
「そのアナウンサーは視聴者の立場に立ってわかりやすくポイントをおさらいしようとしただけなのでは?」
とか何とか肩持つ人が必ずいるんだよ。はいはい、それならね、
「なるほど。乾く前に拭くのがコツなんですね。」
とか、
「どうして乾く前に拭くのがいいのですか?」
とか、素人の私には思いつかないようなもっと他の口の利きようがあるでしょーが。言葉のプロなんだから。それで飯食ってるんだから。
本物志向とか言いながら、亜流ばかりが増えていくのはそうやって、中で取り次ぐ人間がしたり顔して精進しないからだよ。手を抜くことだけしか考えないからだよ。
再びこれで〆るしかないか。

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